資産運用や不動産投資は、お金を大きく増やせる可能性がある一方で同時に損失が生じるリスクも負うことになります。リスクを下げるためには、資産の一定割合を無リスク資産で保有するのが有効です。具体的にどのような商品が無リスク資産に含まれるのでしょうか。本記事では、無リスク資産の特徴やリスク資産との違い、おすすめの金融商品について解説します。

無リスク資産とは

無リスク資産とは?リスク資産との違いやおすすめの金融商品について解説
(画像=TMLsPhotoG/stock.adobe.com)

無リスク資産とは、元本が保証されている安全資産のことです。例えば普通預金や定期預金、国債などが該当します。無リスク資産は、元本が保証されているため、基本的に価格は変動せず時間の経過とともに金額が変わることはありません。資産運用や不動産投資に取り組んでいる場合は、保有資産の一定割合を無リスク資産に振り向けることで資産が目減りするリスクの軽減が期待できます。

無リスク資産の保有割合に正解はないため、いくら保有するかは自身のリスク許容度に応じて判断するといいでしょう。例えば「お金を1円も減らしたくない」と考える人であれば資産をすべて無リスク資産で保有することになります。

リスク資産と無リスク資産の違い

リスク資産とは、元本が保証されていない資産のことです。例えば株式や投資信託などの金融商品、不動産が該当します。無リスク資産とは元本が保証されている資産のことです。リスク資産は、常に価格が変動しているため、購入時より価格が上昇すれば利益を得られますが下落して損失が生じることもあります。リスク資産で運用すれば、投資したお金が何倍にも増えるケースもあるでしょう。

しかし上場企業が経営破綻した場合など状況によっては投資したお金をすべて失う可能性もゼロではありません。

無リスク資産のメリット

無リスク資産の主なメリットは以下の通りです。

元本保証で安全性が高い

無リスク資産は、リスク資産に比べて安全性が高いのがメリットです。元本割れリスクがないため、価格変動を気にする必要がなく運用に手間がかかりません。また生活費や将来必要なお金を計画的に準備できます。資産運用でお金を大きく増やすよりお金を減らさないことを重視する場合は、無リスク資産を中心に運用を行うといいでしょう。

デフレに強い

無リスク資産は、デフレに強いこともメリットの一つです。例えばデフレの影響で1,000円の商品が500円に値下がりした場合、同じ金額で今までより多くの商品を購入できるため、実質的にお金の価値は上がります。デフレ時は金利が低下しやすく株式や不動産の価格も下落する傾向にあるため、元本保証の無リスク資産はデフレに強いといえるでしょう。

無リスク資産のデメリット

無リスク資産には、以下のようなデメリット・リスクがあります。

資産を大きく増やすのは難しい

無リスク資産は、元本保証で価格が変動しないため、比較的安全な運用が可能です。しかし無リスク資産は利回りが非常に低くなっていることから資産を大きく増やすのは難しいでしょう。2021年1月現在、メガバンクの定期預金は年率0.002%(税引前)です。仮に普通預金に100万円を預け入れた場合、1年間に受け取れる利息は20円(100万円×0.002%)で税引後の手取額はさらに少なくなります。

資産運用で保有資産を大きく増やしたいのであればリスク資産の活用を検討することが必要です。

インフレリスクがある

無リスク資産は、インフレリスクがあることもデメリットです。インフレによって物価が上昇すると無リスク資産の価値は実質的に目減りします。例えば普通預金に預けた100万円は元本が保証されており「100万円」という額面金額が変動することはありません。しかし500円の商品が1,000円に値上がりすると商品を購入するには今までより多くのお金が必要です。

そのため銀行に預け入れている100万円の価値は、実質的に下がるといえます。無リスク資産は、元本保証ですが物価動向によっては資産価値が下がる可能性があるのです。インフレ時に資産を減らさないためには、物価上昇以上の利回りで運用しなくてはなりません。大切な資産を守るためにリスク許容度に合わせてリスク資産と無リスク資産をバランスよく保有することを検討しましょう。

無リスク資産の運用におすすめの金融商品

保有資産の一部を無リスク資産で運用する場合、具体的にどのような商品を選べばよいのでしょうか。ここでは、無リスク資産でおすすめの金融商品を2つ紹介します。

個人向け国債変動10年

国債は、国が発行する債券で国債を個人でも購入できるようにしたのが「個人向け国債」です。個人向け国債は、元本と半年ごとの利払いを国が保証しているため、安全性が高い金融商品といえます。証券会社や銀行を通じて1万円から購入でき実勢金利が下落した場合でも年率0.05%(税引前)の最低金利保証があります。購入後1年以上経過すれば、額面1万円単位で中途換金も可能です。

個人向け国債には、変動金利の「変動10年」、固定金利の「固定5年」「固定3年」の3種類があります。将来的に実勢金利が上昇した場合、それに合わせて適用金利も上がるため、これから運用するなら変動10年がおすすめです。また金融機関の預金にはペイオフがあり1金融機関1預金者あたり元本1,000万円とその利息までが預金保護制度の対象となっています。

そのため万が一金融機関が破綻することがあれば預金のうち1,000万円超の部分は返金されない可能性もあるのです。1,000万円を超える資産を運用する場合も国が元本を保証している個人向け国債を検討しましょう。

ネット銀行普通預金

無リスク資産の中で少しでも有利に運用したい場合は、ネット銀行の普通預金もおすすめです。ネット銀行の金利は、比較的高い傾向にあるため、より多くの利息を受け取ることが期待できます。2021年1月現在、一般的な銀行の普通預金金利は年率0.001%ですがネット銀行は年率0.1%以上の金融機関もあります。

また一部のネット銀行では、振込手数料やATM手数料が無料になったりポイントが貯まったりするなど特典もさまざまです。預入金額が1,000万円以下の場合は、ネット銀行の普通預金を検討するといいでしょう。

定期預金はメリットが少ない

定期預金も無リスク資産に含まれますが利用するメリットは少ないといえるでしょう。一般的に定期預金は普通預金より金利が高い傾向です。しかしネット銀行においては普通預金と定期預金の金利に大きな差はなく金融機関によっては普通預金金利のほうが高いケースもあります。定期預金は「6ヵ月」「1年」のように預入期間が決まっており中途解約すると金利が低くなってしまう点はデメリットです。

また「3年」「5年」など預入期間が長い定期預金の場合、預入後に実勢金利が上昇しても適用金利は変わらないため、金利上昇に追従できません。より多くの利息を受け取ることが目的であれば定期預金より個人向け国債変動10年やネット銀行普通預金を検討しましょう。

無リスク資産で投資のリスクをコントロールしよう

投資金額を増やすほど資産が増える可能性は高まる一方で損失が生じるリスクも高まります。大切な資産を守りながら資産形成を行うには、リスクを適切にコントロールすることが大切です。資産の一部を無リスク資産で保有して投資のリスクをうまくコントロールしましょう。

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