医学や疾病に関する専門図書は、大きな書店でなければ購入が難しいのが実情です。インターネットで購入することもできますが手に取って内容を確認することができません。そこで利用したいのが蔵書数日本最大を誇る「国立国会図書館」です。国立国会図書館とは、いったいどのような図書館なのでしょうか。概要と医学関係図書の閲覧方法を紹介します。

国会図書館ってどんなところ?

知の森「国会図書館」で医学・疾病について調べよう
(画像=Chinnapong /stock.adobe.com)

国立国会図書館は、名前だけ聞くと「国会議員が利用するための図書館?」と思う人もいるでしょう。実際には、18歳以上であれば誰でも利用することが可能です。本館と新館があり本館は図書、新館は雑誌を中心に収蔵されています。国会図書館の主な役割は以下の通りです。

  1. 専門的知見に基づく調査や豊富な情報資源の提供によって国会の活動をサポートする
  2. 国会会議録や法令のデータベースを作成する
  3. 国立国会図書館法によって日本国内で発行されたすべての出版物を収蔵する(納本制度)
  4. 収集した出版物の書誌データを作成する
  5. 破損した資料の補修、適切な保存環境の整備などに取り組み、資料を永く保存する
  6. 国民に情報資源の利用を提供する

納本制度によって出版物の寄贈を義務付けているため、収蔵図書の冊数は国内図書館で最大です。これまでに出版されたほとんどの医学書・雑誌を閲覧できるため、医師にとっても利用価値が高い図書館といえます。

国会図書館へのアクセスと利用方法

国会図書館へのアクセスと利用方法は、以下の通りです。

【アクセス】(記号は地図内の位置を示します)

A 東京メトロ地下鉄有楽町線「永田町駅」2番出口から徒歩約5分
B 東京メトロ地下鉄半蔵門線・南北線「永田町駅」3番出口から徒歩約8分
C 東京メトロ地下鉄千代田線・丸の内線「国会議事堂前駅」1番出口から徒歩約12分
D 都営バス橋63系統「国会議事堂前」バス停から徒歩約5分

【利用方法】

・利用時間

9時30分~19時(土曜日は17時)、利用者登録は9時20分~18時30分(土曜日は16時30分)、資料請求の受付は9時30分~18時(土曜日は16時)。利用する際は入館予約が必要です。新型コロナウィルス感染予防のため、1日の入館者数が1,000人程度となっています。

・休館日

日曜日、国民の祝日・休日、年末年始、第3水曜日(資料整理休館日)

・入館方法

東側の利用者入り口(国会議事堂から見て右奥)から入館します。図書は本館、雑誌は新館にあり、連絡通路でつながっています。持ち込み禁止のものはコインロッカーに預けることが必要です。登録利用者は、入館ゲートにカードをタッチさせゲートが開いたら入館。初めて入館する場合は、新館の利用者登録カウンターで登録者手続きを行ってから入館します。

・退館方法 

すべての資料を返却したあと入退館カウンターから退館。退館の際には、登録利用者カード以外のカードは返却する必要があります。コインロッカーに預けた荷物の取り忘れにも注意が必要です。

残念ながら街の図書館と違い本を借りることはできません。次に紹介するように複写サービスがあるので必要なページをコピーして持ち帰る方法をとるしかない点はデメリットです。「本を見に行く」というより卒業論文や研究レポートを書くなど目的があって出かける人に向いている図書館といえます。

医学や疾病に関する図書はどの部屋にあるのか

国会図書館は広いのであらかじめ医学や疾病に関する図書がどの部屋にあるのか、調べておいたほうが効率的に回ることができます。医学や疾病に関する図書がおいてある場所は、本館2階の「科学技術・経済情報室」です。この部屋の図書を探すには、端末にログインして「国立国会図書館オンライン」を開きます。

探している本・雑誌を検索して「科学技術・経済情報室 開架」と表記している画面の右下にあるローカル請求番号を確認します。「調べた記号の棚に行って本や雑誌を探す」という手順です。科学技術・経済情報室がある本館2階フロアには、複写カウンターもあります。ただし資料保存の観点から自分でコピーすることはできません。

著作権保護期間内の図書については、原則として著作物の半分までを1人1部複写サービスを利用することができます。利用料は、普通白黒コピーの例でA4、B4サイズが1枚26.4円(税込み)、A3サイズが45.1円、A2サイズが127.6円(税込み)です。そのためコピーするページの量が多ければ本代に匹敵するくらいの金額になる場合もあります。

医学のデータベースを利用するには

国会図書館内では、医学のデータベースを利用することもできます。利用者端末トップの「電子情報(デジタル資料・電子ジャーナル等)」から利用します。データベースは、主に以下の7つのカテゴリから調べることができます。

  1. 全般
  2. 科学技術関係のデータを調べる
  3. 電子ジャーナル・ブックを調べる(全文)
  4. 論文を探す(抄録・索引)
  5. 雑誌の出版情報を調べる
  6. 特許情報を調べる
  7. 博士論文を探す

国会図書館デジタルコレクションでは、デジタル化資料を閲覧することができカテゴリは以下の通りです。

  • 図書
  • 雑誌
  • 古典籍
  • 博士論文
  • 官報
  • 憲政資料
  • 日本占領関係資料
  • プランゲ文庫
  • 録音・映像関係資料
  • 電子書籍・電子雑誌
  • 歴史的音源
  • 手稿譜
  • 脚本
  • 科学映像
  • 地図
  • 特殊デジタルコレクション
  • 他機関デジタル化資料
  • 内務省検閲発禁図書

本・雑誌だけでなく音源や映像も閲覧できるのは興味深いシステムといえます。

「国会図書館オンライン」の活用法

図書検索システム「国立国会図書館オンライン」は、自宅でも利用することが可能です。閲覧したい図書をあらかじめ国会図書館オンラインで検索して出かけると当日効率よく図書を探せるでしょう。探したいテーマや疾病名などを入力して検索するとキーワードに関連する図書が一覧で表示され目的の図書名をクリックするとデータ画面が出ます。

そのためそこに掲載されている「請求記号」「国立国会図書館書誌ID」などをメモしておくと当日国会図書館で素早く探すことが可能です。国会図書館は東京本館のほかにも「関西館」「国際子ども図書館」があります。関西館は、京都府相楽郡にあり学術書を中心に220万冊以上の図書を収蔵しています。一方の国際子ども図書館は40万冊以上所蔵しており、場所は東京都台東区上野公園です。

関西在住の人や児童書の閲覧を目的とする人はそれぞれの施設を訪れるのもよいでしょう。国立国会図書館法前文の一部に「真理がわれらを自由にする」という言葉があります。医学においても真理を追究することで新たな論文が誕生することが期待されます。

まだ足を運んだことがない人は、1度訪れて知の森を探索してみてはいかがでしょうか。

参考:国会図書館公式サイト

※本記事は国立国会図書館の公式サイトを参考に2021年2月3日現在の情報を基に構成しています。新型コロナウィルス感染防止対策により、入場制限が行われている場合がありますので来館する際はあらかじめ国会図書館の公式サイトで状況をご確認ください。

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