経済的自由を手に入れ自分らしく生きる「FIRE」とは

(画像=maxsattana /stock.adobe.com)

FIREとは経済的に自立できる資産を蓄え、仕事を早期に退職し時間に縛られず自由に生きるライフスタイルです。ストレスやプレッシャーなどを感じず、やりたいことをしながら毎日を自分らしく過ごすことができます。しかしそのためには十分な資産が必要です。FIREを実現するためにはどれくらいの蓄えがあればよいか、資産を作る具体的な方法とあわせて解説します。

## 早期リタイアの「FIRE」とは

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、訳すと「経済的自立をした早期退職」になります。仕事をしなくても経済的に十分な蓄えを持つか、あるいは資産を運用してその運用益を生活費に充てます。生活費を得るための仕事をせずに生きることが最大のポイントです。

この考え自体は以前よりありましたが、アメリカのPete Adeney氏が実践して30歳代で早期退職、それをブログで発表したことで一気に広まりました。

アメリカでは特に若い人たちの間でこうした考えが広まっています。20代、30代から節制した生活を送り、積極的に貯蓄や節税、投資などをして資産を蓄えます。そして従来の定年である65歳よりも早い、40代や50代前半でのリタイアを目指しています。

## いくら資産があればFIREできるのか

では、いくらの資産があればFIREが可能でしょうか。FIREをするためには「4%」という数字がよく話題にのぼります。年間生活費の25倍の資産を作り、年利4%で運用すればその運用益で生活できるという考え方です。

例えば、年に400万円の生活費が必要であれば25倍は1億円です。これを年利4%で運用すると400万円の運用益です。しかし社会保険や税金なども支払うことを考えると、この運用益だけで生活していくのは少し物足りなく感じる人もいるでしょう。

まして都心で暮らし将来家族を持つというビジョンがあるなら、1億円ではなく数億円の運用元本が必要になります。しかしここで注意したいのが、FIREは贅沢な生活をするための手段ではないことです。

## FIREは贅沢のための手段ではない

運用益で生活というと、自由で贅沢な暮らしをイメージする人もいるかもしれません。もちろんFIREを実現してそうした生活を送ることは可能ですが、そのためには相当な資産が必要です。

実際にアメリカの若者が実践しているFIREは、贅沢な暮らしはせず質素な生活をしている人が大半です。住まいなども非常にシンプルで極力出費を抑えています。必要最小限の収入で生活し、あくまで仕事などに追われず自由に生きることを優先しています。

以前はがむしゃらに働いてお金を稼ぎ、高級マンションに住んだり高級車やブランドの服を手に入れたりすることがステータスの時代もありました。しかし現在はそれが本当に自分にとって幸せか、見つめ直す人たちが増えているのです。

## FIREはセミリタイアでもよい

FIREでは仕事をまったくせず運用益だけで生活するのではなく、「セミリタイア」という生き方も選択できます。例えば賃金が安くても自分の好きな仕事をして、そこに生活を補う十分な運用益があったらどうでしょう。

趣味を仕事にしてみたり、時間に縛られない仕事をして家族や友人との時間を大切にしたり、ボランティアに身を投じたりするのもよいかもしれません。そこには自分の人生の時間を会社に差し出して賃金を得るという、従来の仕事中心の生活とはまったく違う世界が広がっているはずです。

FIREは必ずしも膨大な資産を必要とする生き方ではなく、あくまで自分らしく毎日を過ごすためのスタイルです。納得した生活を送れるなら可能な範囲で仕事をすることもできるのです。

## 株式投資では十分ではない

自由な時間を手に入れつつ、生活を補う運用益を得られる資産はどのように作ればよいのでしょうか。できるだけ早く資産を作りたいと考えると、株式投資を思い浮かべる人もいるでしょう。株式ならチャンスがあれば短期間で資産を大きく増やすことも可能ですが、元本割れするなどのリスクもあります。

また不動産投資のように融資を受けて始めることができないため、大きな資産を築くには手持ちの元本もある程度必要です。さらに株式平均利回りは2021年3月の一部上場銘柄でも1.73%と、決して利回りに優れた投資ではありません。

## 不動産投資なら多忙でも可能

不動産の鑑定評価などを行う民間団体「日本不動産研究所」によると、2020年10月の賃貸住宅1棟(ワンルームタイプ)投資の期待利回りは、東京城南地区で4.2%、城東地区で4.4%となっています。

不動産投資は株式投資のように短期で大きな利益を狙える投資ではありませんが、中長期で見れば利回りの優れた資産運用です。また土地や建物という現物資産があるため、株式のように短期で価値がゼロになるリスクは少ないという安心感もあります。

また株式で大きな成果を得るには、頻繁に取引を行い常に市場動向をチェックする必要があります。これは忙しい本業を持つ人にとってかなり難しいことではないでしょうか。しかし不動産投資は物件管理をほとんど管理会社へ任せるため、本業が多忙な人に最適な資産運用方法になっています。

## 不動産投資でFIREする仕組み

不動産投資は賃貸不動産を購入し、家賃収入で資産形成をします。もし不動産購入の自己資金がなければ、融資を使って物件購入することもできます。購入後は家賃を融資返済に充てるため、本業の収入に影響なく資産運用を始められます。

融資を完済すれば、家賃は諸経費を除きすべて所有者の収入になります。このため本業の収入に余力があるなら、積極的に繰り上げ返済して収益のプラス化を早めることもできます。

医師のような安定した収入がある人なら、5,000万円や1億円といった優良不動産の購入も十分視野に入ります。もし1億円で利回りが4%の物件なら、融資を完済すればFIREに到達することが可能です。

## 物件選びでリスクを回避する

賃貸物件の不動産投資は、空室を極力回避し家賃収入が続くようにすることが大切です。例えば都心のように人口が減りにくく、安定した賃貸需要が見込める地域の物件を選ぶと投資リスクを回避しやすくなります。

物件情報をチェックしていると、地方では手頃な価格でさらに高い利回りの物件を見かけます。しかし入居者が不安定な地域では、空室が多く融資の完済に時間がかかってしまいます。また都心は単身者世帯の割合が高いため、ワンルーム物件に投資先を絞るなど需要に合った建物を選ぶことも大切です。

他にも同じ都内でも23区内やできるだけ駅に近いところなど、より入居者の集まりやすい物件を選ぶことでリスクを避けやすくなります。不動産投資は利回りだけでなく、入居者に選ばれ空室になりにくい条件かどうかも確かめるようにしましょう。

## FIREは早く始めるほど有利

FIREを実現するにはできるだけ多くの手元に資産を蓄える必要があります。しかし日々の節約や貯蓄だけで十分な資金を貯めるためには、かなりの節制をしなければなりません。また残念ながら現在の預金金利では、銀行に給与を預けているだけではFIREは実現できません。

できるだけ現在の生活を変えずにFIREを実現するなら、融資を使って不動産投資物件を購入する方法があります。さらに、FIREの目的は「早期の」退職と自由な生活です。できるだけ早く投資を始め、できるだけ早く融資返済を終わらせるほど、FIREも早まる可能性があることを忘れないようにしましょう。

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