世界最大のプライベートバンクUBSを徹底分析!日本で口座を持つには
(画像=Dilok /stock.adobe.com)

富裕層の資産を管理・運用するプライベートバンクが日本でも浸透しつつあります。日本ではスイス系のプライベートバンクが存在感を示していますが、その代表が世界最大のプライベートバンクであるUBSです。日本でどのようなサービスを展開しているのでしょうか。UBSの特色や日本で口座を持つ方法を紹介します。

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UBSは世界トップクラスのプライベートバンク

ウィキペディアに掲載されているデータによると、UBSは世界のプライベート・バンキング運用資産残高で首位に立っています。プライベート・バンキングとはプライベートバンク(金融機関)が提供する富裕層向けの金融サービスを指します。上位3社は拮抗しているので年度によって順位の変動が予想されますが、UBSが世界トップクラスのプライベートバンクであることに変わりはありません。

▽プライベート・バンキング運用資産残高上位10行2015

順位金融機関名国名/th>運用資産残高
1 UBS スイス 2兆352億ドル
2 モルガン・スタンレー アメリカ合衆国 2兆250億ドル
3 バンク・オブ・アメリカ アメリカ合衆国 1兆9,843億ドル
4 クレディ・スイス スイス 8,837億ドル
5 カナダロイヤル銀行 カナダ 7,044億ドル
6 シティバンク アメリカ合衆国 5,505億ドル
7 JPモルガン・チェース アメリカ合衆国 4,280億ドル
8 BNPパリバ フランス 3,707億ドル
9 HSBC イギリス 3,650億ドル
10 ゴールドマン・サックス アメリカ合衆国 3,630億ドル

出典:ウィキペディア「プライベート・バンキング」

UBSとはどんな企業か

UBSは、1998年にスイス3大銀行のスイス・ユニオン銀行とスイス銀行が合併して発足しました。スイスのチューリッヒおよびバーゼルに本拠を置くスイス最大手の銀行であり、金融持ち株会社としても世界有数の規模を誇ります。前身のスイス・ユニオン銀行は1862年にヴィンタートゥール銀行という行名で設立されました。その後1912年にトッゲンブルガー銀行と合併し、スイス・ユニオン銀行が正式に誕生します。その後1998年にスイス銀行と合併し、現在のUBSグループに至っています。

日本での事業展開は、1966年に東京に駐在員事務所を設立したのが始まりです。1972年には東京支店を、1986年には大阪に駐在員事務所を開設し、日本進出を本格化させていきます。1988年に前身のスイス・ユニオン銀行が東京証券取引所に上場し、1998年から2010年までは現在のUBSが上場していました。

おもな事業内容は、グローバル・ウェルスマネジメント、パーソナル&コーポレートバンキング、インベストメントバンク、アセットマネジメントの4つの部門で構成されています。

ところで、スイスはなぜ金融大国といわれるほど世界金融の中心地になったのでしょうか。1つはスイスが永世中立国であり、世界保健機関(WHO)や国際オリンピック委員会(IOC)など多くの国際機関が本部を置き、政治的に安定していることがあげられます。紛争が起こる心配がないのは資産家にとって大きな安心感があるでしょう。もう1つは1805年創業のピクテなど200年以上の歴史を持つプライベートバンクがあり、富裕層の資産保全・資産運用に関して高いブランド力を有する金融機関が多いことです。そのなかでもトップレベルのプライベートバンクとして君臨しているのがUBSなのです。

最近よく聞くウェルスマネジメントとは

では、日本法人におけるUBSのサービス内容を見てみましょう。プライベートバンクやプライベート・バンキングに代わって最近よく聞くのが「ウェルスマネジメント」という言葉です。UBS もウェルスマネジメント事業に力を入れています。UBSと三井住友信託銀行が提携しているUBS SuMi TRUSTウェルス・アドバイザリーによると、ウェルスマネジメントとは「金融資産のみならず家族、事業などといった富裕層が感じるすべてを資産ととらえ、豊かな人生を包括的にサポートする」サービスを言います。単に資産を守り増やすために富裕層が利用するプライベートバンクから一歩先へ踏み出すサービスと同社ではとらえています。

同社のサービスはUBSと三井住友信託銀行の得意分野を組み合わせた内容になっています。UBSは株式、債券などの資本市場商品と投資信託などの運用ソリューションを提供します。一方の三井住友信託銀行は信託サービスや不動産部門を担当し、銀行商品は両行が得意とする商品をそれぞれ提供します。国際分野を得意とするUBSと、国内分野を得意とする三井住友信託銀行の優れたサービスを両方利用できるのは、富裕層にとってかなり魅力的といってよいでしょう。

法人も利用価値が高いウェルスマネジメント

ウェルスマネジメントは法人にとっても利用価値が高いサービスです。三井住友信託銀行が担当する分野に、「事業承継コンサルティング」「不動産コンサルティング」があるため、事業承継やM&A、不動産売買についても相談することができます。三井住友信託銀行にあるウェルスマネジメント部にはリレーションシップ・マネージャーという部門があり、企業財務コンサルタント、財務コンサルタント、不動産スペシャリスト、ローンスペシャリストなどが在籍しています。さらに、外部パートナーとして弁護士、税理士もいるので、法人業務のあらゆる相談をカバーできそうです。

資産運用の面ではUBSの銀行商品、UBS証券の証券商品を利用することができます。「UBSのグローバルネットワーク」「UBSインベストメント・バンク」「UBSアセット・マネジメント」など海外と同水準のサービスを利用できることは法人の資産運用にも大きな魅力となるでしょう。

日本でUBSに口座を持つ方法

最後に日本でUBSに口座を持つ方法を紹介します。UBSウェルスマネジメントの口座開設案内によると、次のような手順で口座開設やその後のサポートが行われます。

1.面談
はじめにクライアント・アドバイザリーがUBSウェルスマネジメントの哲学やサービス提供についての考えを説明します。

2.カウンセリング・ヒアリング
顧客とその家族がどのような悩みや将来設計を持っているか、事業オーナーであれば事業についてどのような展望を考えているかなどをヒアリングします。

3.ポートフォリオの提案と合意
ヒアリングで聞いた顧客の課題を解決するために、内外の金融商品やサービスを組み合わせ、専用のポートフォリオを提案します。

4.プランの見直し
取引開始後、顧客を取り巻く環境の変化や世界の経済情勢の動きを見ながら、運用プランをアップデートします。

5.多様なニーズに応える
運用期間中もクライアント・アドバイザリーが資産面以外にもさまざまな要望を聞きます。要望に関してウェルスマネジメント部門やUBSグループと連携し解決策を提案します。

口座開設の問い合わせ先は、UBS SuMi TRUSTウェルス・アドバイザリー株式会社となります。開設のための条件は、最低預かり資産2億円以上となっています。したがって、富裕層以外が口座を持つことは困難です。

出典:UBSウェルスマネジメント公式サイト 口座開設のご案内 | UBS 日本

富裕層や法人にとって魅力的なプライベートバンクですが、世界最大のプライベートバンクであるUBSを知ることによって国内銀行のプライベートバンクと比較することができます。上記プライベートバンキングトップテン2位のモルガン・スタンレーが三菱UFJ銀行と提携している三菱UFJモルガン・スタンレー証券でもプライベートバンクサービスを行っています。ほかにもさまざまな金融機関がプライベートバンクサービスを実施しているので、サービス内容を慎重に比較して自分にあったプライベートバンクを見つけてはいかがでしょうか。

※本記事はUBSの特色やサービス内容を紹介するものであり、口座開設を推奨するものではありません。参考程度にお考えください。

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