婚姻件数が減少し続けている近年でも、性別に関係なく結婚を目標に意識的な活動をする人は多くいます。2008年には「婚活」という言葉が生まれ、結婚相談所や婚活パーティー、マッチングアプリなど、結婚を目指す男女の出会いの場も増えました。

しかし、これらの場所に出向き積極的に婚活をしていても、なかなかいい出会いに恵まれないと悩む方も多いのではないでしょうか。そんな方でも、もしかするとここに行けばいい出会いがあるかもしれません。婚活者が注目したい、「未婚者が少ない都道府県ランキング」を紹介します。

未婚者が少ないのはどこ?都道府県別ランキング

早速、「男女別 50歳前後までに未婚者が少ない都道府県ランキング」を見ていきます。

男性 女性
1 奈良 福井
2 滋賀 滋賀
3 福井 岐阜
4 岐阜 山形
5 三重 三重
6 兵庫 富山
7 和歌山 茨城
8 石川 栃木
9 香川 山梨
10 宮崎 石川

※参照:人口統計資料集「都道府県,性別50歳時未婚割合:1920~2015年」

50歳前後までの未婚率は通常、生涯未婚率の近似値として用いられます。そのため、ランキングが低いほど「遅くとも50歳前後までには結婚する人が多い」とも捉えられるでしょう。また、未婚率を男性と女性で比べてみると、男性のほうが高い(結婚できない率が高い)結果になっています。

そのため、結婚したい男性が女性の未婚率の低い福井県に行けば、結婚できる……かもしれませんね。

ほとんどの人が結婚したい、なのに結婚できないのは「お金」が理由

「未婚者が少ない地域に行けば結婚できるかもしれない」と前述しましたが、現実には大きな壁が立ちはだかっています。

国立社会保障・人口問題研究所が2015年に実施した「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」では、「いずれは結婚しようと考えている未婚者の割合」は男性で85.7%、女性で89.3%という結果がでています。

つまり、日本で暮らす未婚の男女はほとんどが「いずれは結婚したい」と考えているわけです。にもかかわらず、未婚の人が多いのはなぜなのでしょうか。

国内における婚姻数は、減少の一途をたどっています。同調査によれば、いずれは結婚するつもりだと回答したもののうち、「現在結婚するとしたら何か障害になることがあるか」という問いに対し、男女ともに約7割が「ある」と回答しています。

結婚の障害になるものとして、もっとも多かったのが「結婚資金」です。次いで「住居」「職業や仕事上の問題」が続きます。いずれもお金が関わることです。

結婚には実際どのくらいのお金がかかるの?

多くの人が尻込みしてしまうほど、結婚には多額の資金が必要です。実際にはどのくらいかかるのでしょうか。

挙式や披露宴、ウェディングパーティーにかかる費用の総額は平均約360万円だといいます。さらに新婚旅行、新居のための費用を考えると、460万円程度まで膨らむでしょう。

結婚までにこれだけの費用を貯蓄しようとしても難しいのが現実です。例えば30歳までに結婚したいと考えた場合、社会人になってから10年程度の期間でどれだけ貯蓄できるのでしょうか。

厚生労働省が公表している「2019年国民生活基盤調査の概況」によると、29歳以下の世帯の平均貯蓄額は約180万円です。

貯蓄を結婚のためにすべて使い果たしては、その後の生活にかかるお金に不安が残ります。婚活の前に、まずは貯金が必要なのかもしれません。