看護師は、一生涯働くことができる職業です。若いときからベテランになっても働く年数が多い分、転職をする回数も多い職業ですが転職の理由は多岐にわたります。転職が多い看護師だからこそ、資産運用によって看護師としての収入以外にも安定した収入を確保することが必要です。今回は「看護師の転職理由にはどのようなものがあるか」について解説します。

あわせて「看護師の転職理由」「看護師にとって資産運用が必要な理由」「看護師におすすめの不動産投資の種類」についても紹介するので詳しく見ていきましょう。

看護師が転職する7つの理由

看護師は、転職が多い職業の一つです。転職をする理由は、人それぞれですが最も多い転職の理由は以下の7つです。

・ 結婚・出産
・ 人間関係の改善
・ ライフワークバランス
・ 他の施設への転職
・ 転居などの家庭の事情
・ 夜勤・超過勤務
・ スキルアップのため

看護師は、さまざまな理由によって転職しています。しかし多くの人が転職に至るのはなぜでしょうか?看護師が転職する理由で最も多い7つについて詳しく見ていきましょう。

結婚・出産

最も多い転職理由は、「結婚や出産をきっかけに転職する」というものです。独身時代なら夜勤のある総合病院勤務で問題なくても結婚や出産で今までと生活サイクルが大きく変わることでライフワークバランスを取るのが難しくなります。そのため結婚や出産をきっかけに定時勤務ができる個人病院などへ転職する看護師も少なくありません。

また出産を機に一度仕事を辞めて子どもが小学校へ入学したころに再度別の病院へ勤務するケースもあります。

人間関係の改善

以前の勤務先での人間関係がうまくいかずに転職するケースも多い傾向です。病院の業務は、チームで行われることが多く夜勤などは少人数で待機するため、どうしても看護師同士の人間関係が密になります。そのため人間関係がうまくいかない職場での勤務は、精神的な負担が非常に大きくなりがちです。人間関係を改善するために別の職場へ転職をする看護師も少なくありません。

ライフワークバランス

仕事と家庭生活の両立を図るために転職する人も少なくありません。病院勤務は、夜勤や土日出勤も多いため、規則的な生活をすることが難しくなります。一定の年齢になると「家庭と仕事のバランスを取りたい」との理由から夜勤や土日勤務のない職場へと転勤を希望する人も多い傾向です。

他の施設への転職

「自分の興味のある分野や施設で働きたい」という理由から転職するケースもあります。例えばオペ室勤務の看護師(本来は病棟で患者と接することが希望)が自分の本来希望する病棟で勤務できる病院へ転職するようなケースです。「やりたい仕事をやるため」というポジティブな理由で転職する看護師もたくさんいます。

転居などの家庭の事情

配偶者の転勤やマイホーム購入に伴う転居など家庭の事情で自宅近くの病院へ転職するケースです。結婚後の女性の看護師に多い転職理由となっています。

夜勤・超過勤務

夜勤や超過勤務があり過酷な労働環境となりがちな総合病院勤務から夜勤や超過勤務のない個人医院へと転職するケースです。夜勤手当や超過勤務手当が減少したとしても体力面やライフワークバランスのために個人病院へ転職する人も少なくありません。

スキルアップのため

看護師としてのスキルアップのために認定看護師や専門看護師として将来働きたい分野へ転職するケースです。個人医院などで勤務してもどうしても専門性の高い実務経験を積むことが難しいため、大学病院などへ転職するケースも多くなっています。

看護師に資産運用が必要な理由

転職する機会が多い看護師だからこそ資産運用を検討しておくことが必要です。資産運用によって本業以外からも所得を確保することにより安心して本業に打ち込むことが期待できるでしょう。看護師に資産運用が必要といわれる主な理由は、以下の3つです。

・ 夜勤などに耐えられず仕事を辞めたときの収入の補てん
・ キャリアアップの際には副収入があったほうが安心
・ 副収入があればライフワークバランスに合わせて自由に仕事ができる

資産運用によって転職の多い看護師にどんなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

夜勤などに耐えられず仕事を辞めたときの収入の補てん

看護師の中には、過酷な労働に耐えきれず転職ではなく退職を選択してしまう人も少なくありません。万が一、仕事を続けることができなかった場合でも資産運用で副収入があれば生活の心配を減らすことができるでしょう。お金のために過酷な労働環境に縛り付けられることがないよう資産運用の検討は必要です。

キャリアアップの際には副収入があったほうが安心

キャリアアップの際には、副収入があったほうが安心して勉強に取り組むことができます。例えば認定看護師の資格を取る際には、認定看護師教育機関で長期間の講義を修了しなければなりません。場合によっては、仕事を休んだり休職したりしなければならない可能性もあるため、収入はどうしても不安定になります。

このようなときに副収入があればお金の心配をすることなくキャリアアップに取り組むことができるでしょう。

副収入があればライフワークバランスに合わせて自由に仕事ができる

個人医院へ転職したいけど収入が減るのが嫌で無理をして夜勤ありの総合病院に勤務している人もいるのではないでしょうか?副収入さえあれば仕事からの労働収入を抑えても一定の収入を確保することができるため、ライフワークバランスに合わせた働き方をすることも選択できます。

看護師におすすめの不動産投資

看護師には、毎月決まった家賃収入のある不動産投資がおすすめです。「投資用不動産を購入するだけのまとまったお金がない」という人でも収入が安定している看護師であれば投資用の不動産ローンの審査も比較的通りやすいでしょう。看護師におすすめの不動産投資は、以下の2つです。

・ 区分所有
・ 不動産投資信託(REIT)

これらの投資であればまとまったお金がなくても気軽に始めることができるため、年齢的に若い看護師でも気軽に始めることができるでしょう。看護師におすすめの不動産投資の種類について詳しく解説していきます。

区分所有

一般的に不動産投資は、「アパートやマンション1棟に投資を行って家賃収入を得る」というイメージを持っている人も多いかもしれません。もちろん看護師でも高額な借入金で1棟マンションへ投資すること可能です。しかし投資金額が大きくなるため、気軽に投資をすることは難しくなるでしょう。そのため数千万円程度などのある程度手が届く範囲で始めたいのであれば区分所有の不動産投資がおすすめです。

区分所有とは、オフィスビルなどを1区画だけ所有するような投資手法で都心の一等地へ投資することができ高額な投資をしなくても不動産投資をすることができます。手が届く範囲で投資を始めることができるため、看護師がボーナスなどを自己資金として投資を行っていくには最適な投資手法の一つです。

不動産投資信託

コツコツと不動産へ投資したい方におすすめなのが、ソーシャルレンディングやREITを含む「不動産投資信託」です。不動産投資信託とは、投資法人が不特定多数の投資家から資金を集めマンションやオフィスビルといった不動産を購入して投資家に賃貸収入や売買益を分配する金融商品のことを指します。簡単にいえば自分で直接不動産へ投資するのではなくファンドを通して不動産へ投資する方法です。

案件や商品次第で1万円程度の少額から始めることができるため、毎月コツコツと不動産へ投資をすることが期待できます。

計画的な資産運用で将来のキャリアパスに備えよう

看護師は、さまざまな理由で転職が多い職の一つです。しかし転職をする際に収入の心配があっては、安心して次の職場を探すことが難しくなります。将来的に転職をする可能性を考慮して若いうちから資産運用を始めて、副収入を確保しておくとよいでしょう。投資の中でも看護師の資産運用には、安定した家賃収入が期待できる不動産投資がおすすめといえます。

ある程度まとまったお金があるのであれば区分所有、数万円程度をコツコツと投資したいのであれば不動産投資信託が選択肢の一つです。将来の転職やキャリアアップに備えて計画的に投資していきましょう。