肌荒れや頭痛、不眠……これら日常でよくある体のトラブルは、もしかすると腸内環境に原因があるかもしれません。アダムスキー式「最高の腸活」メソッドで話題の『腸がすべて』の著者、フランク・ラポルト=アダムスキーは、健康を保つシンプルな食事法を同著内で紹介し話題となりました。

アダムスキー式腸活法では、「フルーツは消化管の洗浄剤」としていますが、間違った食べ方をしてしまうと逆効果になってしまいます。日本人が陥りがちな、腸によくないフルーツの食べ方と、腸をきれいにする食べ方を紹介します。

なぜ腸内環境を整える必要があるの?

腸内には数多くの菌が生息しています。これら菌の割合を整えることが健康において重要であるとされています。大きく分けて善玉菌、悪玉菌、中間菌という3つの腸内細菌のグループが存在しており、もっとも多いのが中間の菌で、善玉菌、悪玉菌と続きます。

悪玉菌はタンパク質や脂質が多い食事やストレスなどが原因で増えるという特徴があります。健康に大切といわれているビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌は、腸内で乳酸や酢酸をつくり、腸内を酸性にして悪玉菌の増殖を抑え、腸の運動を活発化させます。

腸内細菌は肥満や糖尿病、動脈硬化症などの疾患に関わっていると言われており、「腸内細菌を健康な状態に保つこと」が健康な体を維持するのに大切とされています。

フルーツが腸の洗浄剤になる

アダムスキー博士が提唱する腸活法では、「腸に汚れをため込まない」ことを重要視しています。腸に汚れをため込まないためには、腸で洗浄剤のような役割を果たすフルーツを食べることが大切なのだそうです。

アダムスキー博士は、『腸がすべて』の中で「食べ物には消化管を通過するスピードが速いもの(ファスト食品)と遅いもの(スロー食品)があり、スピードが同じものを摂取することで腸のつまりを防止できる」と説いています。

フルーツは、消化管を通過するスピードが速い食材です。同じく通過スピードの速いヨーグルトやはちみつと一緒に摂取しても腸は詰まりません。しかし、穀物やナッツ、豆、肉、魚など、消化管を通過するスピードが遅い食材と組み合わせることで腸の詰まりが発生するといいます。

これを前提に考えると、次の3つの食べ方は「腸を詰まらせる」よくない食べ方といえるでしょう。

・ パンにフルーツジャムを塗る
・ 焼き魚や刺身にレモン汁をかける
・ 食後のデザートにフルーツを食べる

パンのフルーツジャムや焼き魚のレモン汁は、ファスト食品とスロー食品の組み合わせなのでアダムスキー式腸活メソッドでは「よくない食べ合わせ」とされています。食後のデザートにフルーツを食べるのも「米などのスロー食品を摂取した直後にファスト食品を摂取する」のは、ファスト食品とスロー食品を同時に摂取することとほとんど変わらないため避けたほうがよいそうです。

フルーツはいつ、どうやって食べたらいいの?

では、腸にいいフルーツの食べ方とはどのようなものなのでしょうか。

フルーツを食べるときには同じファスト食品と組み合わせます。フルーツとヨーグルトは、朝食として摂取しましょう。

そして夜に食べる場合は、「スロー食品を摂取した4~5時間後」が目安です。これでは深夜になってしまう場合は、昼食から5時間後の17~18時に摂取しましょう。

腸がきれいに保たれていれば、腸内細菌が整い体調不良改善効果が期待できるといいます。何となく元気が出ない方は試してみてはいかがでしょうか。