若い世代が注意したい資産形成のトラブルと避けるべきケース5選
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田中タスク
田中タスク
エンジニアやWeb制作などIT系の職種を経験した後にFXと出会う。初心者として少額取引を実践しながらファンダメンタルやテクニカル分析を学び、自らの投資スタイルを確立。FXだけでなく日米のETFや現物株、商品などの投資に進出し、長期的な視野に立った資産運用のノウハウを伝える記事制作に取り組む。初心者向けの資産運用アドバイスにも注力、安心の老後を迎えるために必要なマネーリテラシー向上の必要性を発信中。

20代から30代にかけての若い世代が投資トラブルに巻き込まれる事例が後を絶ちません。「人生経験が浅いから勉強代」といってしまうのは簡単ですが、働いて得た大切なお金を投資トラブルで失ってしまうことは、長い人生における資産形成にも多大な悪影響をもたらします。

これは言うまでもないことですが、資産形成はメリットとリスクが表裏一体です。「始めるだけ」でバラ色の世界がやって来るわけではありません。しかも、資産形成や投資についての経験があまりない人に向けて詐欺まがいの怪しげな話もうごめいています。

特に最近ではコロナ禍の影響もあって若い人たちをターゲットにした投資詐欺の事例も散見されます。こういった手口への注意喚起も含めて資産形成のトラブルを知り、回避する方法を指南します。

資産形成にまつわる様々な「トラブル」

資産形成にまつわるトラブルには、どんなものがあるのでしょうか。多くの「被害」が報告されている事例を4つの項目にまとめました。

高配当を謳う投資で元本を大損する

資産形成に関連するトラブルで、おそらく最も多いのがこれでしょう。高配当を「エサ」に出資を募り、結果としては出資をした人が大損をしてしまうパターンです。

最初から運用するつもりがなく、単に集めたお金を後から入ってきた人に最初のうちだけ配当を支払うといった投資詐欺は、これまでにも多くの事例がありました。こうした手口は「ポンジスキーム」と呼ばれる古典的なものですが、依然として被害が後を絶ちません。

全国各地の弁護士会も「被害110番」など相談窓口を設置して被害救済に取り組んでおり、今後も被害の発生と拡大が懸念されます。

もちろん、最初から犯罪の意図はなく高利回り運用をしようとしていたものの、結果としてそれが頓挫してしまうパターンもあります。

金融機関に勧められるがままに投資をしたら大損

銀行や郵便局、または証券会社など自分が利用している金融機関から投資信託などの金融商品を勧められ、それを勧められるがままに購入したら利益が出るどころか大損をしてしまうパターンもあります。

この場合は金融機関そのものに違法性はなく、単にノルマを達成するための営業活動の一環である可能性が高いため、表面化しにくいトラブルともいえます。

こうした行為は犯罪ではありませんが、金融機関には大きな看板があります。その看板があるからこそお金を出す投資家は多いため、今後も同種のトラブルは発生しやすいと考えられます。

FXや暗号資産などハイリスク投資で資金を失う

時間をかけて将来に向けてじっくりと資産を育てていくのが、本来の資産形成です。しかしお金にまつわる行為だけに、短期間で大きな利益を上げることができる方法に目を奪われてしまうのは人情といってよいでしょう。

ハイリスク投資の代表格といえるのが、FXや暗号資産です。これらの投資はレバレッジといって少額で大きな資金を動かせることや、値動きの荒さゆえに大きな利益を狙うことができますが、一瞬にして全資金を失うようなリスクとも隣り合わせです。

欲をかきすぎた結果、全資金を失ってしまうのは他ならぬ本人の自己責任です。資産形成とは本来そういった性格のものではなく、じっくりと時間をかけて少しずつ資産を増やしていくことが常道であると心得ましょう。

海外の株やFX、暗号資産などで大損

海外の投資話にも、注意が必要です。長らく超低金利が続いている日本ではなく海外に目を向けること自体は間違いではありませんが、そんなイメージに乗じて怪しげな業者が個人投資家の資金を狙っていることも事実です。

大儲けを狙って海外のFXや暗号資産の取引業者を利用するも、いざ出金しようとするとトラブルになるケースが後を絶たず、これも欲をかきすぎることによる結果であると心得るべきです。国民生活センターも注意喚起をしているほどなので、くれぐれもトラブルに巻き込まれないようにしましょう。

どんな人がトラブルに遭うのか

何としても避けたい資産形成にまつわるトラブルですが、お金に関わることだけにどうしてもトラブルに巻き込まれやすい人物像というものがあります。資産形成のトラブルに遭いやすい人の特徴をまとめると、以下のようになります。

  • 勉強や努力を好まない
  • 大事なことであっても人任せにしがち
  • 努力はしたくないが、大儲けはしたい

これらに1つでも心当たりがある方は、資産形成のトラブルに巻き込まれる下地が十分あります。詐欺まがいの投資話は、常にそういった心の隙間を狙っていると考えましょう。

資産形成のトラブルに発展しやすい要注意ケース5選

資産形成のトラブルに発展しやすい要注意ケースには、大きな共通点があります。それは人間の欲です。人間の金銭欲を刺激してその気にさせて大損をさせるのが典型的なパターンなので、以下のような儲け話にはいずれも何か裏があると考えて向き合うべきでしょう。

1.異常な高利回りの投資話

資産形成のトラブルで最も多いのが、異常な高利回りを謳う儲け話です。2番目以降のケースも最終的にはこれに集約されるといってもよいほど普遍的かつ古典的なものです。そもそも運用もせず集めたお金を持ち逃げするポンジスキームである可能性も高く、トラブル必至です。

2.即金ビジネスや必勝法などの情報商材

ネット上に出回っている「極秘情報」の類には、今すぐ始められて大金を手にすることができるといったものが多く見られます。これらのほとんどは既出の情報であったりガセネタであったりで、情報を購入したお金を無駄にすることになります。

3.未公開株情報

未上場、未公開の株式を特別に買えるルートがある、その株が上場されたら株価が跳ね上がるので大儲けができる…というのも、典型的な手口です。そもそもそんなルートはなくお金だけをだまし取る詐欺であったり、未公開株は存在していても上場の予定はなく無価値に近い株式を高値で売り付けられたりといったパターンもあります。

4.ネットワークビジネス

近年、若い世代を中心に「被害」が拡大しているのがネットワークビジネスの類です。これも大儲けができるとして勧誘され、入会したもののお金が儲かるどころか人間関係のトラブルを引き起こしてしまう可能性がとても高く、国や自治体も注意喚起をしています。

5.詐欺まがいのソーシャルレンディング、クラウドファンディング

ネット上で資金を集め、事業や活動などに活用する仕組みはクラウドファンディングと呼ばれ、これまでに多くのプロジェクトが立ち上げられてきました。この仕組みを事業の資金調達に応用したのが、ソーシャルレンディングです。ソーシャルレンディングも高利回りを謳っているものが多々ありますが、その中には出資金が返還されない事例も多発しており、トラブルの温床となっています。

資産形成のトラブルを回避するための正しいスタンス

最後に、資産形成のトラブルを回避するための正しいスタンスを指南します。当記事でも紹介したようなトラブルを回避する大原則は、たった1つです。

「他人にわざわざ儲け話を教えてくる人などいない」

この1点にさえ留意しておけば、ほとんどのトラブルを回避することができます。資産形成は自分で勉強し、自分で取り組むものです。当然そこにはリスクもありますが、リスク管理も含めてすべて自己責任でやるのが正しい資産形成です。他人任せや努力なくして成果を得ることはないと心得て、くれぐれも怪しげな話にだまされないようにしましょう。

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