資産運用
(画像=sitthiphong/stock.adobe.com)
田中タスク
田中タスク
エンジニアやWeb制作などIT系の職種を経験した後にFXと出会う。初心者として少額取引を実践しながらファンダメンタルやテクニカル分析を学び、自らの投資スタイルを確立。FXだけでなく日米のETFや現物株、商品などの投資に進出し、長期的な視野に立った資産運用のノウハウを伝える記事制作に取り組む。初心者向けの資産運用アドバイスにも注力、安心の老後を迎えるために必要なマネーリテラシー向上の必要性を発信中。

医師は多忙な職業の代表格でしょう。専門性の高さゆえに収入の高い人が多いのは一般的な認識だと思いますが、身分が永久に保証されているわけではありません。病気やケガで仕事を続けられなくなるリスクは、人の健康を守る医師でも他人事ではありません。

そこで重要になるのが、資産運用によるリスクヘッジです。特に収入の高い人にとって資産運用は選択肢が多く、より有利な立場で取り組むことができます。しかし、医師は多忙であり、株やFXに見られるデイトレードのように、頻繁に売買を繰り返して利益を上げていく投資スタイルは不向きです。そこで提案したいのが、長期的に取り組むことで安定的な資産運用が期待できるインデックス投資です。

インデックス投資は何に投資するもので、どんなメリットがあるのか。特に医師が取り組むメリットに的を絞り、デメリットや具体的な投資手法についても解説します。

医師の皆さんに限らず、「忙しくて資産運用のことを考えるのが後回しになっているが、何かしておくべきなのは理解している」という方にとっては、今すぐ役立つ情報です。

インデックス投資の基本

インデックス投資の「インデックス」とは、指数という意味です。株価指数をはじめ、市場で取引されている金融商品の価格を一定のルールに基づいて指数化したものがインデックスと呼ばれています。例えば、東証に上場している主要225銘柄の平均株価は、「日経平均株価」というインデックスで、TOPIXは東証一部全銘柄の時価総額について1968年を「100」としてその比較を示すインデックスです。

インデックスは市場全体の動向を知るために用いられていますが、インデックスそのものに投資することもできます。例えば、日経平均株価と連動して運用されているETFを購入すれば「日経平均株価の構成225銘柄」に投資するのと同じ効果が得られますし、それは他のETFでも同様です。

それ以外にも、CFDといって株価指数などを参照元資産として差金決済取引されている金融派生商品があるので、このCFDを売買することでインデックス投資をすることも可能です。

インデックス投資はリスク分散効果が高いため長期投資向きです。なおかつ長期的に成長力のある市場に投資をすることで資産を増やしていくことが期待できます。こちらはアメリカの代表的な株価指数、S&P500の長期チャートです。

出典:TradingView
出典:TradingView

これを見ると、2004年時は1,000ドル前後だったS&P500が、2020年には3,500ドルを突破するほどの長期的上昇をしていることが見て取れます。この期間にわたってS&P500と連動する金融商品を持っていた人、つまりインデックス投資をしていた人は資産を3.5倍以上に増やしたことになります。

これがインデックス投資の実力であり、さらに保有する金融商品によっては配当が出るものもあるので、値上がり益(キャピタルゲイン)だけでなく配当益(インカムゲイン)も期待できます。

インデックス投資が医師に適している理由

インデックス投資の魅力をお伝えしたところで、そのインデックス投資がなぜ医師など高所得者に向いているのかについて理由を解説しましょう。そこには、以下のような人物像があります。

  • とにかく本業が忙しく、お金のことを構っていられない
  • 運用したいお金はあるが、何が良いのか分からない
  • 長期間できるだけ放ったらかしでお金を増やしていきたい
  • 大きく増やす必要はなく、逆に運用資金のほとんどを失うようなリスクは取りたくない

医師や高所得者ではなくても、上記の人物像に当てはまる人であれば同様にインデックス投資向きであると考えられます。こうした人たちのニーズに対してインデックス投資は以下のようなメリットで応えてくれます。

  • 基本的に放置、もしくは買い増していくだけ
  • インデックス構成銘柄に分散投資をする効果が得られるのでリスク管理に優れている
  • 一部の新興国などを除き、ほとんどのインデックスは長期的に安定している

個別株やFXトレードのように、短期間にお金を何倍、何十倍に増やしていくことはできません。その一方で無価値になるリスクが極めて低く、しかも投資家は基本的に買って持っておくだけなので、運用したいお金はあるものの忙しいという方に最適です。

インデックス投資のリスク

もちろん、メリットばかりではありません。リスク管理に優れているインデックス投資ですが、金融商品である以上リスクもあります。

最大のリスクは、株価の暴落による資産の目減りです。先進国など安定している資産であれば突然紙切れになってしまうことは考えにくいですが、価値が大幅に下がってしまうことは現実に起きています。

こちらは、2020年に発生した新型コロナウイルスの感染拡大によって起きたNYダウ平均株価の暴落時チャートです。

出典:TradingView
出典:TradingView

2020年2月当時は3万ドル目前だったNYダウ平均株価が、同年3月23日には1万8,000ドル割れ目前まで暴落しました。他の株価指数などさまざまな指数も同様に暴落したので、この時にインデックス投資をしていた人は資産の目減りを経験しています。

しかし、重要なのはその後です。NYダウ平均株価は順調に価格を戻し、暴落前の水準を回復しています。これは「コロナショック」が一時的なものであり、本来の株価に戻ったとも考えられるため、暴落時に手放すことなく持ち続けていた人にとっては特に損失は発生していません。このことからも、インデックス投資が長期投資向きであることが改めて分かりますね。長期的な視野に立ち、価格変動で一喜一憂しないスタンスで臨むことができる人が、インデックス投資で最も成功しやすい人であるということです。

生活費を短期投資に回してお金を増やそうとしている人は難しいでしょう。だからこそ、インデックス投資は医師など高所得者向きなのです。

インデックス投資の主要な投資商品

ETFやCFDを利用することでインデックス投資が可能になると述べました。特にETFは証券取引所に上場しているインデックス型投資信託なので売買も手軽です。ここではインデックス投資に役立つ主要なETFをご紹介したいと思います。

①日経平均株価連動型ETF

私たちが普段から見ているニュースで最もよく見聞きするのが、インデックスである日経平均株価と連動するETFです。東証には多くの銘柄が上場していますが、最も信託報酬(投資信託の運用手数料)が安いのは「iシェアーズ・コア 日経225 ETF(1329)」です。

②TOPIX連動型ETF

日経平均株価と並び、日本の代表的な株価指数として用いられているのがTOPIXです。TOPIXに連動するETFも多くの銘柄が上場しています。例えば、「NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(1306)」は代表的なTOPIX連動型ETFのひとつで、信託報酬も0.088%以内とかなり低めに設定されています。

③S&P500連動型ETF

S&P500は、アメリカの株式市場で時価総額の大きな500銘柄をピックアップして全体の株価を指数化したものです。先ほどご紹介したようにアメリカの株式市場は成長力が高く、「コロナショック」後の企業業績回復や経済全体の成長に期待する人にとっては選びやすいカテゴリーです。アメリカの株価指数ですが、S&P500と連動するETFは東証にも上場しています。「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(1547)」や「SPDR S&P 500 ETF(1557)」などが有名です。

④ナスダック100連動型ETF

アメリカのハイテク株やベンチャー株などが上場しているナスダック市場の中で主要100銘柄の株価を指数化したものがナスダック100です。ナスダック市場にはGAFAMとしても知られる世界的なIT企業も上場しているため、こうした企業の成長性や収益性に期待する投資家向きのインデックスETFです。

ここでご紹介したETFはすべて東証に上場しているため、日本国内の株式を売買できる証券口座であれば手軽に購入することができます。

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