自分と同姓の人は全国にどのくらいいるのか……誰しも1度は気になったことがあるのではないでしょうか。姓は、地域による特性が出ることもあり県外に一歩踏み出すとまったく聞いたことのない姓がスタンダードなことも少なくありません。本記事では、調べてみると面白い日本の「姓」について紹介します。

全国トップはやはりあの姓!

明治安田生命が独自に行っている「全国同姓調査」の2018年版によると同姓ランキング1~5位は順に「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」「渡辺」とのことです。

同姓ランキング 全国ベスト10

順位 占率
1 佐藤 1.53%
2 鈴木 1.44%
3 高橋 1.14%
4 田中 1.06%
5 渡辺 0.94%
6 伊藤 0.90%
7 中村 0.85%
8 小林 0.83%
9 山本 0.82%
10 加藤 0.71%

出典:全国同姓調査(2018)|明治安田生命

10位までを見てもやはり見慣れた姓が並んでいます。トップ10すべての名字の占率を合計すると10.22%、つまり10人のうち1人はトップ10いずれかの姓に当てはまる計算です。

東西対決!東日本と西日本、それぞれで多いのは?

東日本と西日本で分けて同姓ランキングを作ると全国ランキングとは様相が変わります。東日本のトップ3は、1位から順に「鈴木」「佐藤」「高橋」、西日本では「田中」「山本」「中村」です。どうして地域によって多い姓が変わるのでしょうか。

姓にまつわる歴史をたどるとよく分かる

地域によって姓が変わる理由は、姓にまつわる歴史をたどると見えてきます。日本で姓が誕生したのは、平安時代のことです。このころの姓とは、天皇から賜るもので公式の呼称とされ戸籍・公文書の表記に用いられていました。のちに姓とは異なる「名字」が生まれます。姓は、公式の呼称ですが名字は通称として使用されていました。

これは、平安時代の権力者一族の「藤原氏」が増えすぎたために屋敷のある地名などで区別するようになったことが始まりといわれています。その区分を自らが名乗るようになりのちに名字として定着したそうです。全国にも多くいる「伊東」のルーツも藤原氏にあります。藤原氏の一族が伊豆半島の東側に住み「伊東」を名乗ったことから伊東という名字が生まれました。

藤原氏に端を発する名字は、その後ほかの公家にも広がり定着。平安時代の終わりごろ武士が権力を持ちはじめると武士たちは自分の領地の地名を名字として名乗るようになります。現在使われている名字は、多くが平安時代から戦国時代にかけて生まれその多くが地名を由来としていました。現在使用されている名字の8割が地名ともいわれています。

「地域によってポピュラーな名字が異なる」のは、名字が地名を由来としていることが多いからなのです。

あなたの名字のルーツとなる地名はどこ?

私たちは、生まれた時点で姓が決められています。自分の姓がどのようにして生まれたのか、その由来を調べると意外な事実が見えてくるかもしれません。自分の名字や親しい人の名字のルーツを調べて話の種にしてみてはいかがでしょうか。

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