世界中がコロナで大騒ぎした2020年も、そろそろ終わりを迎えようとしています。企業も人も新しい生活様式を受け入れ必死に適応を続けていますが、まだコロナ禍は続いています。
不測の事態に備えるために資産作りをしたくても、今は何が正解なのかわかりにくい状態です。今回は、将来の安心へとつながる仕事のスキルと資産形成方法について考えてみました。
## 年収高くてもコロナ後の視界は不良
コロナの影響で経済に混乱と影響があるものの、コロナは天災に近いため、もともと経営状態が悪くなかった企業や投資家は、どうにか大難を逃れることは出来ているようです。
しかし、今後も続くコロナの影響により、企業と経済はよりコンパクトになり、それに合わせてリモート化とIT化はさらに進んでいきます。その結果、場所と時間に縛られずに働ける環境が整備され、必要だと思われていたポストのいくつかは不要になっていくでしょう。
コロナ後は、組織でポストを得て高年収で将来が約束されていた時代が終わり、3年後・5年後・10年後………に今の地位と年収が維持できているかは全く予測できない、視界不良からの再出発となります。
## ビジネスで必要なスキルは5年で35%入れ替わってしまう
世界経済フォーラムの未来の働き方に関するレポートによれば、ビジネスで必要とされるスキルは、およそ5年で35%が変化するそうです。例として、2015年に必要だとされた10のスキルと、2020年から必要とされる10のスキルの比較を以下の表にまとめました。
2020年から必要とされている10スキル | 2015年に必要とされていた10スキル |
---|---|
1. 問題解決能力 2. クリティカルシンキング 3. クリエイティビティ 4. 人材管理能力 5. 他者との連携力 6. 心の知能指数(EQ) 7. 判断力・決断力 8. サービス提供力 9. 交渉力 10. 認知の柔軟性 |
1. 問題解決能力 2. 他者との連携力 3. 人材管理能力 4. クリティカルシンキング 5. 交渉力 6. 品質管理 7. サービス提供力 8. 判断力・決断力 9. 傾聴力 10. クリエイティビティ |
【参照:The Future of Jobs 概要PFD】
【表参照:The 10 skills you need to thrive in the Fourth Industrial Revolution】
表の中の赤字が入れ替わったスキル、それ以外は順位が変わっています。この表を見ると、基本的なビジネス現場で必要とされる考え方には大きな変化はありませんが、6位の品質管理、9位の傾聴力が消えています。
「未来の仕事」と題されたこの資料によれば、2020年以降は管理業務やデータ処理などの作業はほぼ機械が受持ち、人工知能(AI)の導入によってビジネス上のシンプルな判断は機械がやることになるようです。データに基づいた管理作業はもちろん、傾聴によって現場の声をデータとして拾う作業も、機械が代わりにやることになります。
今後は機械が不得意とする分野、例えば2020年6位になったEQ(心の知能指数)を使って人の心を読み取る能力が重要視されます。10位に初ランクインした「認知の柔軟性」は、物事を多面的・多次元的に理解して総合的な答えを導く力、未来を創り出す能力のことですが、この能力を研ぎ澄ますと、2020年3位のクリエイティビティになると言われています。
つまり今後のビジネスで成功するためには、人間の特性とも言える能力を積極的に磨いていく必要があり、このスキルが足りないと、年齢・性別・役職とは関係なく、組織の中で淘汰される可能性があるのです。
5年で35%が入れ替わるということは10~15年でほとんどが入れ替わることにもなりますので、ビジネスの現場で必要とされるスキルは、磨いても終わりがないことになります。つまり、今の仕事を頑張るだけでは、遠い将来の自分は視界不良のままです。
## 不測の未来に備えるために適した投資運用方法
近い将来、ワクチンの出現によってコロナ禍が収まったとしても、いつ同じようなパンデミックが起きるかはわかりません。
先行きがはっきりしない状況に対処するためには、今の仕事を真剣にしながら、今の仕事以外の収入源が確保できているのが理想的です。特に、不労収入になるタイプがあると安心です。
仕事をしながらもう一つの収入を得るには、投資運用をして自分の代わりにお金に働いてもらうのが良いのですが、その投資には
* ハイリスクハイリターン
* ローリスクローリターン
* ミドルリスクミドルリターン
の3種類があります。
ハイリスクハイリターンタイプの投資はFXや株などです。ハイリスクハイリターンの投資運用は、上手くいけば資産が劇的に増大する上に、配当金が不労所得スタイルの収益となります。しかし、今回のコロナパニックによる株価大暴落のように、世界状況の変化によっては一瞬で全ての資産を失う可能性もあり、不測の事態への予備収入源としては適切ではありません。
ローリスクローリターンタイプは、例えばNISAや投資信託などの、資金運用をプロに任せて利益を出してもらう運用方法です。ある程度の元本保証があり、運用成績が良ければ元本以外に運用益が入りますので、貯金よりは割の良い運用になります。しかし今回のように、世界経済が暴落すると一緒に価格が下がり、経済が回復するまでは戻らない傾向が強いため、緊急時に当てにする資金ならば貯金のほうが安全でしょう。
ミドルリスクミドルリターンタイプは不動産経営や金などの、現物があるものへの投資運用です。リスクはミドルレベルですので元本保証はありませんが、今回のように世界経済にパニックが起きても、現物があるので投資した資金が一瞬で消えてしまうことはありません。3つの中では最も確実に不労所得による収益が得られる投資方法です。
特に不動産運用は、将来その不動産を完全所有することが目的の投資方法である以上、開始直後から資産形成がされていきます。日本のように土地神話の強い国では、不況時には市場も政府も不動産価格を守ろうとする傾向があるため、先の見えない経済の中では、不動産による資産形成は最も手堅い方法と言えます。
## まとめ
たった数か月で世界と人類のライフスタイルを変えたコロナですが、今後も様々な変化が続いていくでしょう。今回のコロナが終わっても、将来同じようなパンデミックや未曾有の出来事がないとは言えず、私たちは起きた出来事から学んで次の対策を講じるしかありません。
今後は、将来必要とされるスキルを磨きながら、同時に、自分に合った資産形成方法を取り入れていくのが安全な方法です。不況にも比較的耐える不動産による資産形成が良いことがお分かりいただけたと思います。
世界情勢が急激に変わっても、生きている以上、人は必ずどこかに住む必要があるため、住居用不動産は影響が起きにくいです。特に都心の好立地にある区分マンションは入居率が高く、長い期間にわたって高い収益があることがわかっています。
ぜひ、アフターコロナから数十年、ご自身と家族を守るための資産形成方法の一つとしてご検討ください。
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